ホーム幸せ経済社会研究所「世界一ハッピーな人」と認定されたチベット仏教僧が説く「幸せの技術」とは?「Happiness 幸福の探求 人生で最も大切な技術」読書会レポート

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「世界一ハッピーな人」と認定されたチベット仏教僧が説く「幸せの技術」とは?「Happiness 幸福の探求 人生で最も大切な技術」読書会レポート

「世界一ハッピーな人」と認定されたチベット仏教僧が説く「幸せの技術」とは?「Happiness 幸福の探求 人生で最も大切な技術」読書会レポート

今回の読書会の課題図書は「Happiness 幸福の探求 人生で最も大切な技術」。著者であるチベット仏教僧マチウ・リカール氏は、アメリカの科学者から「世界一で一番ハッピーな人」と認定された人物です。

近年、Googleなどの企業が研修に取り入れていることから、マインドフルネスや瞑想といった仏教に根ざした技術が般の人々の間でも注目を集めるようになっていますよね。本書はマインドフルネスからさらに進んで、「幸せになるために大事で必要なトレーニング」を教えてくれるといういのですから、興味津々です。

まず、社会心理学的な研究によると、幸福になるための潜在能力のうち、遺伝的な要素によるものは25%だそうです。つまり、75%は後天的に身につけられるもの。生き方や人生観、起きたできごとへの認識や反応の仕方が、幸福か不幸かどうかを左右するんですね。

具体的な技術を紹介する前に、参加者みんなで「どんなときに幸せを感じるか」をシェア。みなさんからは「ペットや家族と過ごしているとき」「ボランティア活動をしているとき」といった声が聞かれました。

著者による、「幸福になるための必要条件」は、「内面的な平和と叡智」。大切なのは、幸福とは心の内側の状態だということ。富や快楽、権力という外的な物事に対する欲求を満たすことは幸福につながらず、それどころか新たな欲望の種を植え付けることになり、永遠に満たされることはありません。幸福とは本質的には心の内側の状態なのに、自分の外側にそれを求めてしまうことで、どんどん本当の幸せから遠ざかってしまうのですね。

では、「内面的な平和と叡智」のためにできる訓練はどのようなものがあるのでしょうか。外的な出来事や過去の思いにとらわれることなく、「いまここに集中する」、どうにもならない状況に「執着しない行動の基準をもつ」、利他的な思いやりや慈悲心、愛の心を増やす」といった行動を著者は提唱しています。常日頃、機械的に行うようになった心の習慣を変えるのはとても難しいこと。ついつい外的な状況に振り回されがちな私たちは、「技術」として意識して身につけるようにしたいものです。

ここで、「思いやり」という言葉について枝廣先生は深掘りされました。仏教の世界観では、目に見える世界は常に変化する無限の原因と条件が絡まり合って構成されているそうです。「相互依存」の世界ですね。「思いを」自分以外のものに「やる」という考え方は、その本質をわかりやすく言い当てているようです。「思いやりのトレーニング」については、こちらのリカール氏のTED TALKSも必見ですよ。

最後に触れられたのは、時間について。幸福の探求においては、時間がもっとも大切な財産であることに気づくことが重要なのだそうです。時間を浪費する原因は何かを見つめ、排除していくように務めたいものですね。

瞑想を通して自分の内面を見つめてみたり、いまいちど自分の一日の中で無意識に過ごしてしまっている時間がないか振り返ってみたり。本書にはさまざまな技術が書かれていますが、本を閉じて、ゆっくりと考えてみるのもいいかも知れません。

幸せ研の読書会は、課題図書を買っていなくても、読んでいなくても発見のあるイベントです。ぜひご参加ください。ご案内はこちらの幸せ経済社会研究所のページから!