ホームプロジェクト事例【環境】海ごみを減らすために、街に住む私たちができること。東京都環境局「海ごみ」問題に関する普及啓発ポスターとパンフレットを制作

プロジェクト事例

【環境】海ごみを減らすために、街に住む私たちができること。東京都環境局「海ごみ」問題に関する普及啓発ポスターとパンフレットを制作

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ポイ捨てなど、街で発生したごみが河川や水路に流れ込み、膨大な海ごみになっていることが問題になっています。

この「海ごみ」による海洋環境汚染の問題は、2015年の「G7エルマウサミット」で議題として取り上げられ、2016年1月のダボス会議(世界経済フォーラム年次大会)でも40ページに渡る報告書が公表されるなど、世界的に大きな注目を集めている地球環境問題の一つです。

特に近年では、容器包装やレジ袋等の破砕片等が細片化した「マイクロプラスチック」が、POPSと呼ばれる有害物質を吸着したまま生態系に入り込み、海鳥などの海洋生物に深刻な被害をもたらすのみでなく、生物濃縮を経て私たちの健康にも被害を及ぼす危険性があることが指摘されており、NHK等の報道番組でも取り上げられるなど、大きな話題となりました。

東京都は、この「海ごみ」の大半が「ポイ捨て」や「不適切なごみ処理」などの陸域起源であることに注目。原因となる「街のごみ」からの発生抑制を意図して啓発活動を行っています。

POZIはこの啓発活動の発信力をさらに高めるため、ポスターと、同時に一般配布されたパンフレットの企画・制作を担当。中吊りポスターは東京都内の都営地下鉄線全車両内で、そして駅ばりポスターとパンフレット配布は「大門駅」「六本木駅」で2016年3月21日から27日まで展開しました。

「東京のポイ捨てが、太平洋の海ごみになっている。」というキャッチコピーと街ごみの写真で、街から発生する海ごみへの注意を促すとともに、パンフレットで「海ごみ」やマイクロプラスチックに関する最新の情報を掲載し、海のごみの問題が、私たち一人一人に身近な課題であることを訴えました。結果、専門家の講演の中でもこのポスターを取り上げていただくなど、関係各方面から高い評価をいただくことが出来ました。

POZIでは今後とも、各種NPO団体や専門家・有識者等の協力の下、「海ごみ」やマイクロプラスチック等の問題に関する情報収集を継続して行くと共に、この問題に関する一般市民向け・企業向けの講演会やセミナー、写真展等の企画運営や講師手配等も実施を検討しています。ご興味・ご関心のある方は、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

なお、POZIが今回制作したポスターとパンフレットは、東京都環境局のWEBサイトからダウンロードしてご覧いただくことが出来ます。皆様もこの機会にポスターやリーフレット等をご覧いただき、今一度、この「海ごみ」の問題について、お考えいただければ幸いです。

(POZIプランナー 池上喜代壱)

企画:池上喜代壱
クリエイティブ・ディレクション:中島祥文・丸原孝紀
アートディレクション:中島祥文
コピー:丸原孝紀