ホームプロジェクト事例「Q-1~U-18が未来を変える★研究発表SHOW」 フードコートの混雑から社会の問題解決まで、数学を使って問題解決を探る “現象数理”とは?

プロジェクト事例

「Q-1~U-18が未来を変える★研究発表SHOW」 フードコートの混雑から社会の問題解決まで、数学を使って問題解決を探る “現象数理”とは?

今年もQ-1の季節がやってきました。

Q-1とは「学校で与えらえる知識ではなく、U-18 が自ら問いを設定して、好奇心のおもむくまま自発的に探究した研究発表会」。全国の高校生がチームごとに自ら設定した問いに取り組み、熱いプレゼンテーション、そして各専門分野の審査員からの鋭い質問に向き合う番組です。

ドキドキと気づきが止まらない3回目の「Q-1~U-18が未来を変える★研究発表SHOW」は、9月28日から地上波・配信でOAします。POZIは第1回から事前審査員としてご一緒しています。

番組メインカット

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今年は「フードコートのごはんが食べたい!」という、二度見してしまうような問いに取り組んだ、広尾学園高等学校にPOZI賞をお贈りしました。

高校生らしい超身近な想いを、彼女たちならではのハイレベルな数学の力で解決しようという発想がユニーク。かつ、圧倒的に楽しそうな雰囲気と明るさ、そして、見ている方がドキドキするような審査員からの鋭い質問に対しても、目をキラキラさせて挑んでいる姿がとても印象的でした。

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広尾学園チームはインタビュー当日も、番組収録と変わらぬ明るさで迎えてくれました。中学生のころから4人でチームを組んで「現象数理」の研究をしており、フードコートについても3年(!)取り組んでいるとのこと。フードコートの混雑解消について研究しようと思ったのは、「調査に行ったときに美味しいものも食べられそうだったから」「研究する先に楽しさがあるものがよかった」と笑顔の回答で、とても共感してしまいました。

この「現象数理」、人身事故防止のための混雑分散、車の渋滞、物流の流れ、感染症推移予測・・・そして医学と共創し体の中の働きにまで研究されることもあるとか.社会のあらゆることに関係していることに驚いていたら、「現象数理は、世の中に起きていることに数学を使って、より社会の問題自体が解決に進むにはどうしたらいいかを探る手段です」と、笑顔で教えてくれました。そんな「現象数理」を、彼女たちはフードコートの混雑解消への探究にどう展開していくか、ぜひ番組でご覧ください。

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広尾学園は中学1年生で研究の分野を選んで、基本的には高校生まで研究を続けていくそうです。「数学は苦手でも好きなもの」「好きな部分の数学を楽しく続けていきたい」など数学についてそれぞれに明るく楽しそうに語るチームを前に、「答えを解くためだけの数学ではなく、研究で使用する大学以上で学ぶ数学を理解することは容易ではないですが、学ぶことを楽しみながら成長する姿を見守るのは楽しかった」と先生もあたたかくコメントされていました。

「勉強だけでなく、生きている上で大事になる考え方や心の持ち方、いろんなところに役立つのが数学のいいところ」というコメントが印象的だった広尾学園チーム。

これから、それぞれの道に進んでいく中、ますます数学を社会課題に生かしてほしいと活躍を心から祈るとともに、そんな数学の一面を知ることができ、学びの大切さに気付き視野が広くなった気がしました。

2024年の「Q-1~U-18が未来を変える★研究発表SHOW」、ぜひチェックしてください!

放送日・配信についてはこちら https://www.asahi.co.jp/q-1/

(POZI サステナビリティ・プランナー町田葉子)