ホームPOZIコラム【レポート】遠く離れた海が、街に生きる私たちに訴えるもの。企画展「太平洋の聖域・ミッドウェーの生き物と私たちの海洋ごみ」

POZIコラム

【レポート】遠く離れた海が、街に生きる私たちに訴えるもの。企画展「太平洋の聖域・ミッドウェーの生き物と私たちの海洋ごみ」

【レポート】遠く離れた海が、街に生きる私たちに訴えるもの。企画展「太平洋の聖域・ミッドウェーの生き物と私たちの海洋ごみ」

POZIでは、6月5日(月)から16日(金)まで、東急エージェンシー本社・THE SPACEにて、企画展「太平洋の聖域・ミッドウェーの生き物と私たちの海洋ごみ」を開催しました(東急エージェンシー環境推進担当との共催)。

展示されたのは、NPO法人 OWSのメンバーが、米国政府の特別な許可を得て、世界第二の面積を誇る海洋保護区の中に位置するミッドウェー環礁に立ち入り、そこで撮影してきた絶滅危惧種の生態写真と、その生き物たちの生命を脅かしている漂着ごみの実物。

衝撃的だったのは、一羽のひな鳥の命を奪ったものー胃の中から出てきたごみの内容とその量です。使い捨てライターやプラスティックの破片、ペットボトルのふた…。すべて、鳥が誤って食べたものでした。私たちがよく使っている日本メーカーの製品が海洋に流出し、ごみとなって太平洋の無人島に流れ着き、その場所の生態系を脅かしていることに暗澹たる思いを抱きました。

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それらのごみは、東京の街に溢れたごみが、道路の側溝などから川へ流れ東京湾、そして太平洋へ流れ出たものも少なくないと知り、日常生活の中でごみの始末をきちんとする事がいかに大切なことなのかを痛感させられました。

展示に合わせて6月9日には、POZIプランナーでOWSの理事でもある池上喜代壱のスライドトークショーが行われました。海ごみについての詳しい説明と、海洋ごみ問題解決のための海外の事例紹介や環境保全に関する様々な取り組みについての話しは、展示についての理解を深め、この問題について考える良い機会になりました。トークショーには環境省や東急電鉄様、東急総研様ほか外部の関心の高い方々にもご来場いただき、意見交換は大きな盛り上がりに。

スライドトークショー後に回収したアンケートでは、「知らないことばかりでショックを受けた」「目をそむけてはいけないと感じた」「もっと多くの人達にも知ってほしい」「POZIの活動について、もっと広めたら良いと思う」という感想をいただき、今後もこのような機会を内外で作っていけたら良いと考えております。

POZIでは、会社ロビー等で同様の企画展やセミナー等を開催される企業様、団体様を募集しております。社員様向けの環境教育や、環境問題に対する社外への取り組み姿勢の発信などにご活用ください。

また会期中、THE SPACEのカウンターに設置された募金箱に、8,000円を超えるご寄付をいただきました。今回ご協力いただいたNPO法人 OWS様に全額寄付させていただきます。ありがとうございました!

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(元POZI事務局 田口淳子)