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【レポート】SDGsを新たなビジネスチャンスとして活かすために。社内セミナー「事例でわかるSDGsビジネス講座」開催

【レポート】SDGsを新たなビジネスチャンスとして活かすために。社内セミナー「事例でわかるSDGsビジネス講座」開催

10月25日、東急エージェンシー内のTHE SPACEにて、東急エージェンシー社員向けに「事例でわかるSDGsビジネス講座」を開催。このセミナーはSDGsを新たなビジネスチャンスとして捉え、ビジネス領域を拡げるきっかけづくりを目的として開催しました。

ゲストにお迎えしたのは、東急総合研究所の奥村令子主任研究員。奥村さんは環境、安全、街づくりなどを中心としたフィールドのなかで、2016年度よりSDGsをテーマに自主研究を行われています。今回の講義はまずSDGsの基本的な説明から。設定されたゴールは社会福祉、気候変動、インフラなどの産業系、街づくりなど多岐に渡っており、ゴールへの達成度は、指標で進捗状況を管理されることなどを説明してくださいました。

次に近年のSDGsを取り巻く状況を、いくつかの事例を挙げながら紹介されました。TV番組では、アパレル製品の下請け工場での労働実態が「ガイアの夜明け」で特集されたり、バラエティ番組ではLGBTに対する炎上事件が起きたりしています。このような事例からSDGsへの関心は企業のみならず、一般の人々の中でも高まってきていると述べられました。また食品廃棄物についても触れられ、国連が支援する倍の量が日本では1年間で廃棄されているという驚きの数字も提示されていました。このように、具体的で身近な事例の数々を挙げながら、SDGsのゴールに当てはめて解説してくださいました。

次に企業が取り組むSDGsの事例についての紹介がありました。奥村さんは、近年SDGsへの関心が企業の中で急速に高まっているとともに、SDGsはビジネスの芽であると企業も認識していると述べられました。また、ESG投資など、環境と社会のガバナンスに配慮した企業への投資の動きが活発になってきているというお話も。また、消費者の共感も高まりつつあることから、企業のサービスにSDGsを組み込むことで支持を得られやすい状況にあるとも指摘されました。

社会課題はビジネスの芽であり、SDGsに取り組んでいるという企業姿勢がないとスタート地点にも立てないような状況にこれからますますなっていきます。取引先とその認識を共有することで新しい取り組みが生まれる可能性がたくさんあり、SDGsは世界標準なので、海外のクライアントにもアプローチができるグローバルな共通言語であると締めくられました。

続いてPOZIプランナー丸原から、各媒体や企業でのSDGsの取り組みや、海外広告賞での受賞事例についても報告。さまざまな事例とともに、広告業界でもSDGsがますます存在感を高めていく可能性を感じさせる内容でした。

参加者からは、以下のような感想が寄せられました。

「自分のクライアントに置き換えたときに、どんなビジネスが広がるのか、もう少し突っ込んで聞きたいと思った」

「生活者に対し何をどうやって気付かせるのか、そこにクライアントの活動をどう結びつけるのか、自分なりに考えて行こうと思う」

「セミナーの後に日経を読んでいると、あちこちにSDGsの話が出ていることに気づきました。今まで気づきませんでしたが…」

この講座が、より SDGsを自分のビジネスに取り入れ、提案していく動きにつながっていくことを願ってやみません。改めてPOZIチームで、社内外のみなさんとのパートナーシップで SDGs企画を提案していこうという気持ちになりました。

(POZIプランナー 伊藤恵)