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【レポート】いよいよビジネスの現場でも課題となってきたSDGsに、どう対応するか?企画展「当社事例から見るビジネスのこれから」

【レポート】いよいよビジネスの現場でも課題となってきたSDGsに、どう対応するか?企画展「当社事例から見るビジネスのこれから」

POZIでは、2019年9月19日から10月4日まで、東急エージェンシー環境推進担当との共催で、企画展「当社事例から見るビジネスのこれから」を開催しました。(東急エージェンシー本社紅仙ビル1F・THE SPACEにて)

最終日となった10月4日に開催されたトークセミナーでは、まず、テーマ1:「SDGsに関する社会・経済界の動向」としてPOZIの池上より最近の国内外のSDGsの動向についての解説がありました。

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まずスライドで示されたのは、SDGsの「ウェディングケーキ・モデル」。ケーキの下層(=環境や社会)を良くすることで経済発展を実現する、トレードオフからトレードオンという考えに国際社会がシフトしているという話がありました。

そして国内でも2019年8月時点で、全国のSDGsの認知率は27%(特に若年層へ浸透)、国内大手企業の経営層の6割にSDGsが定着、2割の企業が新たなプロジェクトを立ち上げているとのデータが提示されました。

また国連の「責任銀行原則(PRB)」の正式発足により、49か国から130の銀行が署名、銀行業務がSDGsとパリ協定を推進する方向性に統合されていくことや、日本国内でも多くの企業がSDGsを経営や事業に生かす取り組みを始めているということなど、興味深い事例の紹介がありました。

「テーマ2:当社の具体的な取組み事例」では、当社の具体的な取り組みについて、それぞれの担当からの事例紹介のプレゼンテーションがありました。

SOMPOホールディングスさまの「認知症サポートムービー制作」については、実制作を担当したクリエイターと、制作当時の営業担当者の2名から説明がありました。クライアントからの課題は、現代の社会課題である認知症に備え、また認知症になってもその人らしく生きられる社会をグループ全体で目指すための「SOMPO認知症サポートプログラム」の取組みを正しく理解してもらうためのコミュニケーション。

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そこで当社の担当チームは、認知症を発症してから80歳になってレコードデビューを果たしたテディ・マクダーモットさん親子をモチーフにしたムービーを制作しました。認知症を患いながら、家族の支えのもとで歌うことで自分らしさを取り戻した、テディ・マクダーモットさんの実話に基づくエモーショナルなムービーです。このムービーはCMにもなり、「第57 回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」のテレビ広告部門で 「JAA賞グランプリ」を受賞しました。

続いて、伊藤園さまの「小学生SDGsサミット」の取り組みについて。POZIチームも含めた当社が企画運営に携わり、朝日小学生新聞と読売KODOMO新聞主催、伊藤園さまの共催で7月6日に日本科学未来館で実施されたのが「~小学生が考える『日本の暑さ対策』~小学生SDGsサミット」です。

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全国の小学生から選出されたチームで地球の温暖化対策について考え、企画・提案するというもので、提案した内容は新聞で発表されます。

今回、2大新聞社が共同主催ということも初めてでしたし、未来を担う子供たち自身にこれからの地球の未来について考え、アイディアを出してもらうというとても意義のある取り組みになっていました。

企業は今後益々、SDGsの目標に向けて取り組むべき課題を課せられることになりますが、それは新たなビジネスチャンスにつながるものです。また、当社にとっても上記のような素敵な課題解決の提案は大きなビジネスチャンスにつながっていくのです。

今回の企画展、セミナーは、参加して頂いた皆さまにそれを実感して頂ける場となったのではと思います。

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(POZIプランナー 木村真理子)